Episode No.1422(20030315)
シナリオを書ける頭

最近、どんどん地位が上がっていく
得意先の担当者と、こんな話をした。

「ようするに・・・
 シナリオが書けるか、書けないか、だ」

無論、その担当者は
シナリオライターではない。
或る大手メーカーのサラリーマン。

正しいだけでは勝てない理由のひとつに
政治力がある。

つまらない問題だと鼻で笑おうが、
気にしないふりをしようが
・・・それは現実にあるのだ。

政治力のある人、そしてない人を
見比べてみると・・・
そこにシナリオが浮上する。

つまりは、頑張り方の違い。

シナリオを思い浮かべられる人間は
事を動かす時の根回しにも余念がない。

役者は目の前にいるのだから
どの役者を動かせば話が進むのかわかっている。

そして常に視聴者の目を気にしながら・・・
いくつものラスト・シーンを準備している。

シナリオがない人の動きは
言うまでもなく、端から見ればドタバタ喜劇。

どんなに威厳を持った顔をしていても・・・
いいところ草野球の監督だ。

相手チームのことなど念頭にはなく、
守備にばかり気を配り、
打てば勝てると思いこんでいる。
そして夢みるのは、逆転ホームラン

適材適所。
どちらがいいとも悪いとも言えないけれど・・・
必要とされている能力を
必要とされている時に発揮できなければ
お払い箱になっちゃうね。


参考資料:受け入れられないシナリオばかり書いているのも考えものだけど