Episode No.1381(20030127)
会議はサッカーだ

先週、珍しく電車に乗る機会があったので
久々に「AERA」を買った。

とくに興味深かったのは
『勝つ会議、負ける会議』という特集。

中でも『会議革命』という本の著者で
明治大学の齋藤孝助教授のコラムは印象に残った。

「会議はサッカーだ。
 パスばかりまわしていても
 ゴールを目指さなければ意味はない」

まさに、そんな会議に振り回されて
歯がゆい思いをすることは少なくない。

状況を見極めて、柔軟に対応する
・・・と、言えば聞こえはいいが、
いつ何をするため状況を見極めるのか、
その目的=ゴールがハッキリと見えていなければ
ただの行き当たりばったり
・・・って、ことじゃない?!

マーフィーの法則に
チームワークは欠かせない。
 チームワークがあってこそ
 責任をなすりつけられる」
なんてのがあるけど・・・
パスばかりまわして忙しぶっているのは
・・・つまり、そういうことなんだ。

当面のゴールがどこなのか・・・
それを決める人間がなかなかいないのは、
それを決めると
責任が全部自分にまわってくるという怖さと、
責任を負い、今の仕事がもっと忙しくなっても
何の得にもならない。
だったら忙しいふりをしながら
毎月決まった給料をもらっている方が
はるかに楽だ・・・という
サラリーマン根性があるからじゃないかな?

船頭が多すぎても船は進まないようだけど、
今や誰もが船頭にならなければいけない時代
船頭がいない船は・・・
漂流しながら、やがては沈んでしまう。

忙しいことが仕事・・・じゃないんだよ、ね。
責任を全うすることこそ、仕事なんだ。


参考資料:「AERA」'03.1.27号 朝日新聞社=刊