Episode No.1378(20030123)
「ご提案」のご提案

仕事は「提案」の連続だ。
客先へはもちろん、
スタッフや下請け会社へ・・・と。

困ったことがあってするのは「相談」だが
一方的な「相談」だけでは受け身になってしまう。
受け身になるということは
相手が動いてくれないと何もできない
と、いうことで・・・
それでは仕事を動かしていることにはならない。

そこで・・・「提案」だ。

一方的な「相談」と同じく、
一方的な「提案」というのもある。

こういう「提案」は・・・
いくら正しくても通らない

景気のいい時代なら
たとえ運転免許を持たない人でも
運転手を雇って、あるいは見栄や税金対策で
車を買ってくれたかもしれないが・・・
今はそうはいかない。

相手が「今」必要をしているものを提案できなければ、
それがいかに優れたものであっても
受け入れてはもらえないだろう。

相手が「今」必要としているものとは・・・
相手が「今」扱えるものである。

そこを見極めて
かゆいところに手を届かせるのが商売。
自分の正しさを主張しているだけでは、
・・・まだまだ商売人としては素人なんだよ、ね。

商売人になれないと・・・
自分を売り込むことはできない。
それは、つまり・・・
自分のやりたいことは、できないということだ。

自分の主張を曲げてまでやる必要はない。
・・・そんなことも中にはあるだろうけど、
そういうことは
趣味の世界か、
左うちわで暮らせるようになってから言わないと
ただの、わがままになっちゃうよ。


参考資料:何事も・・・ステップ・バイ・ステップ