Episode No.1285(20021007):ギブ・アンド・テイクオフ

ただのケチなのに・・・
倹約家を気どる人がいる。

本当は自分を助けてほしいから・・・
助け合いを訴える人もいる。

人間の欲求は
たいてい自分勝手なものなのに
それを悟られまいとして
何か理由をつけたがる。

そういうのが一番・・・
カッコ悪いよ、ね。

犠牲的精神・・・というのも
ちょっと偽善的で
にわかには信じがたいけれど・・・
大義名分をふりかざして
わがままを通すことに比べれば
はるかに力のいることだ。

わがまま・・・って何だ?

自分の力でできないくせに
それをしようとするのが、わがまま。

つまり・・・
わがままは弱さの証明。

人に与えられるものは何でも与えてしまえ。
それは決して損にはならない。
与えることのできた自分を獲得できるから。

その積み重ねが強さになる。

一般的に・・・
子より親、後輩より先輩の方が強いのは、
そのせいだ。

できることがある、というのは
誰かに何かをしてあげられることがある
・・・ということで
自分ひとりで何かができるつもりになっていても
何の訳にも立たないんだよ、な。

自分のことで精一杯・・・
それは誰でもそうだけど
自分を活かす・・・というのは
人との関わりの中で生きる、ということ。

自分の存在理由は・・・
自分だけでは決められない。

決してクサらず・・・地道に、ね。


参考資料:黙々・・・