Episode No.1325(20021122):みんな誰かが作ってる

今から299年前の今日・・・1703年11月22日。
関東地方をマグニチュード8.2の大地震が襲った。

この大地震によって伊豆大島では
古い火口に水が溜まってできていた湖が地くずれし
海とつながってしまった。

そうしてできたのが、波浮の港。

しかし・・・
この港が実際に港として機能できるようになったのは
大地震から97年後の1800年になってから。
秋広平六という人が港口の工事をしたので
ようやく港として使えるようになったらしい。

つまり・・・
大地震から97年もの間は、おそらく
「ここも、こうすりゃあ使えるようになるのに」
と言っている人ばかりで
実際に体を動かす人はなかった、ということだろう。

もちろん、
工事をするための技術の問題もあったかもしれない。
でも・・・
ピラミッドだって、万里の長城だって
はるかに大昔に作られているんだからね。

都会に住んでいて
あらためて身の回りをながめると
ほとんど人工の物しかない。

多少の緑はあるけれど・・・
それだって
「このへんに緑があった方がいい」
と、誰かが植えたものだろう。

日常生活を送る中で
見るもの、聞くもの、立つ場所は
みんな誰かが作ったもの。
自然に最初からそこにあるものなんて
・・・滅多にない。

さあ・・・あなたは何を作り出す?

そんなに大勢の人に使われるものじゃなくたって
たった一人でも
自分が作りだしたものを
見たり、使ったりしてくれたら・・・
それが、自分の存在理由だね。


参考資料:「今日は何の日」PHP研究所=刊