Episode No.1306(20021031):望むより望まれることが生きる道

終身雇用が、もうとっくに迷信になっていることは
誰もが知識としては知っていたはずだけど・・・
その誰もが「自分だけは」と
根拠のない神話を個々に築いていることは少なくない。

大手企業の中間決算発表ニュースに踊るリストラの文字。

働く人に仕事を作るのが経営陣の第一の仕事
・・・とはいえ、
共倒れしては元も子もない・・・
そんなせっぱ詰まったものを
ヒシヒシと感じずにはいられない。

リストラに遭う人と遭わない人の差は
いったいどこにあるんだろう?

倒産でもしない限り
何万人リストラされようと
残る人は必ずいるんだからね。

ケース・バイ・ケース
・・・と言ってしまえばそれまでだが
企業にとって負担になる人たちが
その対象となることは間違いない。

直接的な利益を生むか生まないかは
部門によって異なるから一概には言えない。
もちろん・・・
部門ことリストラされるケースも多いけど。

一説によると・・・
交通費が高い順にリストラされるという話もある。
同じ働きをする人だったら
経費がかからない方がいいに決まってるから。

例えば一個人の交友関係をみても・・・
自分に余裕のない時につきあえるのは
物理的には近くにいる人であり、
精神的には余計な気遣いがいらない人だ。

もっと言えば・・・頼りになる人

頼りになる人というのは
一から十まで、いちいちこちらが言わなくても
必要なこと、やってほしいことを
感じとって動いてくれる人だろう。

「言われたことをやっていたのに
 辞めさせられた」・・・というのは
言われたことしかできていなかったことが
原因なんだと思う。

「人間はただ精一杯に
 生きていればよいというものではない。
 いかなる目標に向かって、
 精一杯に生きるべきかを知らねばならないのだ。
 与えられた仕事を、
 国家のために忠実にするというだけなら、
 あのガス室の大量殺人を持たされても、
 黙々と従うだけのことになりかねないのだ」
・・・三浦綾子

それでも命令する側が悪い・・・と言うなら
やっぱり・・・
そんな連中の下につくことはないじゃないか?!

ただし・・・
組織の何たるかを身をもって知らない若い時には
上の者が間違っていようが何だろうが
まず、そこに入って「知る」ことが重要だと思うけどね。

コースを走っていた人が
ある程度、走った結果、
コースを変えるのならまだしも・・・
スタートラインにも立っていない人が
走る前にコースを変えようと思っていたら
とても真剣には走れないものなぁ。

そこを走る意味は・・・
走った者にしかわからない、よ。


参考資料:「言葉の花束」三浦綾子=著 講談社文庫=刊