Episode No.1297(20021021):革命と改革

正しいだけでは、うまくはいかないという理論は・・・
人間のいるところ、
どこにでも成り立つような気がするなぁ。

正しいはず・・・というだけで
それまでのシステムを排除して
力ずくで物事を変えよう・・・というのは
いわば革命。

革命には「血」がつきもので・・・
新しい指導者が誕生すると
古い指導者は処刑される。

・・・けれど、因果応報。
革命は、また革命によって
行き場を失うことになる。

いつまでも新しいものなんて・・・
この世にはないもん、ね。

改革はというと・・・
古いシステムを捨て去ることはない。
古いシステムに新しい役割を持たせて
それまでいた道をあけてもらうんだ。

中途半端といえば、その通りかもしれないが・・・
一見、中途半端に見えるものの方が
実は現実的だったりする。

革命が使命なら・・・
改革は商売だな。
商売の道は共存共栄だもんな。

無駄を省くことは必要だけど・・・
合理化だけを推し進めて
人がいらなくなるというのも本末転倒。
組織のあり方は、かくの如く難しい。

経営者の仕事は・・・
何よりも仕事を作ることに違いない。

強引に仕事を作り出すことが
たとえ非合理的であったとしても・・・
食わせることを優先するのが
リーダーの立場、なんだろうね。

そんな前提の組織において・・・
改革も革命も
そのうえ命令にも従えない者に残された道は
・・・独立しかない。

改革も革命もできず
命令にも従えず、
独立する力もない者が語る夢は
赤ちょうちんの幻だよ。

さあ、覚悟を決めて踏み出そう。
さもないと・・・
いつも同じ愚痴が滞積して
水はけが悪いと感じている、その場所は
すぐさま泥沼になる。

足をとられてからじゃあ・・・厄介だ。


参考資料:ダブルの水割り