Episode No.1252(20020829):飛び越えれば次が見える

「子供のころ住んでいた家に行ってみると
 必ず家が縮んだように感じるものだ。
 記憶や想像通りの大きさの家など
 あったためしがない」・・・マーク・トゥエイン

かように人の記憶はあいまいだ。

単純に忘れる、ということも多いが
いかに一生懸命見ていたつもりでも・・・
その時の見方と今の見方は違うから
昔観た映画を今見直してみると
まったく違う感想を持つことだって少なくない。

ウォルト・ディズニーディズニーランドの建設中、
工事現場のあちこちで立ち止まるとしゃがみ込み、
子供の視点で各部をチェックしたのは有名な話。

ついこの間まで届かなかった頭上の柱に
頭をぶつけるようになると
見た目の成長は止まったかに思えるが・・・
心の成長は生きている限り続けなければならない。

でないと・・・
その年にやってくる新しい課題
太刀打ちできなくなってしまうから、ね。

関東地方では・・・
また、暑さがぶり返してきた感じもするけど
日の暮れの早さや
明け方の肌寒さわ感じるはじめると
もう夏が懐かしい。

夏の真っ直中には
早く夏が終わらないかと
汗をぬぐっていたはずなのに・・・。

幼い頃・・・
どうしても飛び越えられなかった側溝も
やがて何の気無しにまたいで歩くようになる。

今抱えている問題だって・・・同じはずだよ。


参考資料:「マーク・トゥエイン150の言葉」ジョン・P・ホームズ+カリン・バジ=編 ディスカヴァー21=刊