Episode No.1148(20020430):体にシッカリ覚えさせろ!

ある夢判断によると・・・
忘れ物の夢というのは
エネルギーに満ち溢れていて、
何事にもヤル気が出て、
健康運も上昇している時にみるものらしい。

しかし、実際に忘れ物をすると・・・最悪。
予定していたことが何もできなくなってしまう危険性がある。

このところ歳の話が多いけど・・・
歳を誰でも忘れっぽくなる。
これはもはや、
ハートではなく、ハードの問題だ。

男はつらいよ』の音楽でも知られる
作曲家の山本直純は若い頃、演奏会に指揮に行った時
大変な忘れ物をしたらしい。
楽譜を全部、忘れてきたのだ。

今ならどこにでもコピー機があるから
この程度のことなら、どうにでもなる。

けれど、その事件が起こった当時は、そうでなかっただろうし
ひょっとしたら・・・
指揮者が楽譜を忘れること自体、大恥なので
誰にも言えなかったのかも知れない。

とにかく、山本直純は
仕方なく楽譜なしで指揮台に立った。

半分ヤケクソで
思いのままに全身でタクトを振るったら・・・
なんと、割れんばかりの拍手喝采。

同僚たちからも
「いつも、こんに風にやればいいのに」
と言われる始末。

準備も大事だけど
あんまり準備にこだわり過ぎると
少しでも準備できていない部分が気になって仕方ないし
準備した以上のことができなくなってしまうこともある。

最も・・・
普段からキチンとやっていたからこそ
こういう「いざ」という時でもできるんだろうけど。

「君は魔法の羽がなくても飛べるんだ」
・・・と言われて耳を広げたダンボみたいだ、ね。


参考資料「ああド忘れの天才たち」渡辺一三=著 祥伝社黄金文庫=刊