Episode No.1117(20020325):劣等生の時代
オタク・・・という言葉は、あんまり使われなくなったね。
ただの流行言葉だったのかも知れないけれど・・・
オタクの代表的な存在だったパソコンおたくが
今やすっかり市民権を得たどころか
崇高な目で見られるようになってしまったからかも知れない。
そもそも、オタクっていのうは・・・
普通なら知らないようなマニアックなことを知ってる者。
しかも、そこに密かな楽しみを見いだしている者のこと。
その楽しみが密かなものでなくなってしまったら
もう、オタクじゃないんだよね。
普通なら知らない知識を有することは・・・
もはや、これからの時代を生き抜く必要最低限の知恵。
みんなと同じ、
あるいはみんなより少し優位に立とうと
受験戦争を戦ってきた優等生にとっては・・・
ものすごく生きづらい時代になってきた。
だって・・・
もう、そういうレールはなくなってしまったんだもんね。
そんなレールに乗れなかった劣等生の場合は・・・
最初から自分で工夫しないと
自分なりの喜びも、食っていくための糧もつかめないから
価値観を構築することにかけては
いわゆる優等生に勝っているんじゃないかな?
レールに乗ってる優等生は・・・
何も自分で価値観を作らなくても生きていけたでしょ?
むしろ、そんな個人の価値観は邪魔になるだけだっかも知れない。
言い換えると・・・
学歴社会にまんまと乗せられちゃったんだね。
私が劣等生をほめると
何だか自己弁護してるみたいだけど・・・
やっぱり劣等生の中には
自分なりの価値観を言い訳にしてる人が圧倒的に多いから
劣等生、という言い方をされてしまうんだろうね。
自分だけの密かな楽しみだけで食っていかれるほど
世の中、甘くないからなぁ。
「人生はやり直すことができない。
しかし、見直すことはできる」・・・櫻木健古