Episode No.1074(20020202):時代はいつも不安定

部屋はガタクタでいっぱいのクセに
古新聞がたまるのが嫌で新聞をとっていない。
ニュースはネットとTVで充分。

しかし先日、珍しく新聞を読んだ。

1月31日の読売新聞の一面には・・・
『人口2006年ピークに減少』という見出しが出ていた。

2000年度の日本の総人口は、1億2,692万人。
それが・・・
2006年予測の1億2,774万人をピークに減少に転じ
2027年には、1億2,000万人。
2040年から、1億1,000万人を下回り・・・
2050年には、1億59万3,000人になる、という。

人口が減る・・・というのは
つまり出生率が死亡率を下回る、ということ。

晩婚化、少子化の影響で・・・現在の出生率は1.36人。
2007年には、1.31まで下がるが
やがて晩婚化も限界に達し、やや持ち直して、
2035年頃からは、1.39で横ばいになるらしい。

人口は国の勢いを表すひとつの指標であることは確かだが
日本の国土・・・
もっといえば地球の面積が増えるわけではないのだから
人間の数が限界に達するのも自然の摂理と言えなくもない。

問題は・・・
そういった社会構造の変化に対する
行政をはじめとする社会全体のシステムが対応できるかだ。

社会構造が変われば・・・
人の価値観も、仕事の内容だって大きく変わるに違いない。

その過渡期に・・・
我々が生活しているということを忘れるわけにはいかない。
つまり・・・
もう「今まで通り」にはならないのだ。

最も子供の数が少なくなって・・・
一人っ子が増えるといいこともある。

遺産相続で兄弟が骨肉の争いをすることは、なくなるだろう。
順番通り、ダンナが先に亡くなれば・・・
法的には未亡人とその子が半分ずつにすればいいんだからね。

ただ・・・
これから若者の負担がますます増えることになると
分け与えて喜ばれるほどの遺産が遺せるかどうかは、わからない。

少なくとも遺産相続のゴタゴタを納めるために活躍してきた
弁護士の活躍の場は・・・少し減るかもね。

そうなると、もっと税理士みたいに
細かな仕事もするようになるのかな?

いや・・・
2015年には税務申告もネットでできるようになるというから
税理士だって大変なんだよね。

やっぱり・・・
未来永劫、安定した商売なんて・・・ないんだな。


参考資料:「読売新聞」2002年1月31日