Episode No.974(20011009):緊張感はあるか?
どんなところにも哲学や教訓は、あるもんだね。
フトつけたテレビで・・・
どっか外国の、人間ピラミッドを作るお祭りの話をやってた。
ピラミッドと言うより・・・肩車で支え合う、塔という感じかな。
目にしたのは最後の2分くらいだから詳しいことはわからなかったけど・・・
そんなお祭りに挑戦した人のドキュメンタリーだろうことはわかった。
一番下で支えていた初老の男が言った。
「人の命を支えていると思うと緊張したよ」
その祭りを見続けてきた白髪の老婆が言った。
「一番下で支えている人たちに
自分の塔がどんなカタチをしているのかは
見えないのよ」
組織の大小かかわらず・・・物事の原理はいっしょだ、な。
緊張感を持って仕事をしていれば・・・見つめるべきは自分の力。
ところが・・・
組織のカタチやシステムにとらわれはじめると
自分の力を棚に上げて、見えない全体像ばかり追ってしまう。
もちろん・・・
システムがキチンとしていないと個人の力は発揮できないかも知れない。
しかし・・・
完璧に近いシステムがないからこそ・・・本当は個人の力が大切なんだ。
他人が努力していないのは・・・
自分が努力しない言い訳にはならないんだよ。
むしろ自分のまわりに努力している人間が少なければ・・・
チャンスじゃないか。
他人を蹴落としてまで自分をほ貫くつもりはない・・・という
鳩派を気どる人にはあえて言いたい。
あなたに蹴落とされる程度の人は、まわりにどれくらいいそうですか?
それほど強い力をあなたはお持ちですか?
全体像がどうであれ、他人がどうであれ・・・
やる奴は、ひとりでもやるんだよ・・・な。
ひとりじゃ何もできないけれど・・・
ひとりでもやろうという人間がいなきゃ・・・何人いても、できない。