Episode No.953(20010914):虫歯、ありませんか?

また、そろそろ・・・歯医者に行かなきゃならない感じだ。

とくに、どこが痛いというワケでもないが・・・
痛くなってからでは遅い。

天変地異大事件が起こらないまでも・・・
たった1本の虫歯がウズき出すだけで
人は思い通りに行動できなくなってしまう。

だから・・・
せめて予測できる虫歯くらいは事前に何とかしておかないと、ね。

そもそも、虫歯を治療できるようになったのは・・・
虫歯の原因をつかむことができたからだ。

虫歯とは、口腔の微生物によって、歯のホウロウ質が破壊されること。
原因は、食物中の糖分に口腔の微生物が作用して酸を生成し
歯の表面を溶かすため・・・らしい。

この原因がつきとめられ、発表されたのは・・・
今から318年前の今日、1683年9月14日のこと。

歯の間に寄生する微生物を発見したのは、オランダの博物学者レーウエンフクだ。

レーウエンフクは、この発表で学者としても幅広く認められたようだが・・・
もともとは「博士」と呼ばれる素性の人ではない。

レーウエンフクはレンズ職人。
つまりガラスを磨いてレンズを作る・・・まったくブルーカラーの人だった。

仕事に熱中するあまり、自らさまざまなレンズを作りだし・・・
ついには100倍以上の倍率を持つ顕微鏡まで完成させた。
世界で初めて顕微鏡を覗いた人物でもある。

そして、ついに・・・虫歯の原因となる口腔の微生物まで発見したというワケ。
ひょっとしたら・・・
本当は何か見るモノはないかと、自分の歯クソを覗いてみただけなのかも知れない。

「10年間はこのままで行け。
 自分の考えを出すのは、10年たってからにしろ」

・・・とは、政治家であり、西武グループの創始者としても知られる堤 康次郎の言葉。

与えられた仕事を「くだらない」とか「意味がない」と蹴飛ばすのは簡単だが・・・
そこから逃げ出してしまっては、次のステージは見えてこない。

気分転換に部屋の模様替えをしても・・・部屋は一向に広くはならない。

今ある仕事に熱中し、それを極め
少しばかりの遊び心を加えられたら・・・「博士」と呼ばれるようになれるかもよ。


参考資料:「歴史の意外なネタ366日」中江克己=著 PHP文庫=刊 ほか