Episode No.935(20010824):無理だから頑張る

あることで悩んでいるという友人にメッセージを書いた。

悩みの内容もわからないのに、いきなりそんなモノ読んでも
・・・と思うかも知れないけど
いかなる悩みに対しても、私の答えはひとつだけ。

「悩むってことは、自分のつたない知識と経験の中で
 答えが出せずにもがいているだけのこと。

 だから、そのままいくら考えても無駄。

 何か新しい知識を得たり、今までにない新しい経験をしなければ
 絶対にその壁は越えられない」

そいつとは、もう四半世紀近くの付き合いになるから・・・
さらにキツイことも書いた。
どうせ「自分なりに頑張ってみるよ」って返事がくることは、わかってたからね。

「自分なりに頑張ってもダメ。
 その自分なり・・・が上手くいかないから壁にあたっているワケなんだから。
 だから思い切って、今までやらなかったことに飛び込めなきゃ・・・結果は同じ」

自分なりに頑張る、とか・・・
無理のないように頑張る・・・っていう言い方があるけど

ハッキリ言って、私はそんなの体のいいゴマカシだと思う。

頑張る気持ちにゴマカシはないかも知れない。
でも、最初から逃げ道を作って頑張っても・・・はたして頑張りきれるのか?!

もちろん、失敗できないコトというのもあって・・・
期待以上の成果はあげられなくても、
最低限の落としどころを作っておかなければならないモノもある。

だけど、それでは大きな成果など望めない。

いわんや何かを変えようとか、新しい何かをやりはじめようと思ったら・・・
無理をしなければ絶対にできない。

どんなことでも、1日24時間の中でやらなければならないワケで
何かに時間をつかおうと思えば、何かを削らないとできないのは気持ち以前の問題だ。

無理を承知でやるから・・・はじめて頑張るという言葉が使えるんじゃないのかなぁ。
無理する気がないのなら・・・
何も頑張らなくたって、できるじゃない?!

「人生には解決なんてない。
 ただ、進んでいくエネルギーがあるばかりだ。
 そういうエネルギーをつくり出さねばならない。
 解決はその後でくる」・・・サン・テグジュベリ


参考資料:「名言大語録」今泉正顕=編 三笠書房=刊