Episode No.903(20010718):人生に不戦勝なし

他人の生き方に文句を言いたくなることがある。
・・・人のことをとやかく言うのは、簡単だからね。

モノの考え方や価値観
人それぞれ違いがあるからこそ
人と接するのは楽しいんだと・・・理屈ではわかっているはずなのに。
ツッパってないと自分を支えられない・・・というのも正直な話で。

ひと度、文句を口にしばじめると・・・
自分の言葉に自分で興奮して、止まらなくなったりして。

そこまで言うんなら・・・
その正しさを自分で実証して見せるしかない。
・・・これが、いつもの結論。

他人には干渉しない・・・なんて言える人は強いような気もするけど
結局、自分も同じように干渉されたくないだけで
囲いを作るのは、本当に強い人間のやることじゃないと思う。

そもそも・・・
戦わない人に、強いも弱いもない。

よく青春モノのドラマなんかに・・・
さんざん殴りあった後、友情が芽生えるなんてシーンがあるけど
自分をさらけ出せない相手とは
ケンカにもならないかわりに、信用もできない

「無知な友をもつほど危険なものはなく、
 賢明な敵をもつ方がよい」
・・・フランスの詩人、ラ・フォンテーヌ

やさしい人が本当は自分に対して一番やさしいのと同じように・・・
人を傷つけたくないなんて言ってる人の多くは
本当は自分が傷つくのを一番恐れてる。

ちょっとやそっとでは傷つかないのは強さじゃなくて、ただの鈍感。
傷ついたところから何度立ち直ったかで人間の強さは決まると思うな。

勝てる相手としか戦わない人は・・・決して強くはなれないよ。

「くやしさが男をつくる。
 みじめさが男をつくる。
 悲しさが男をつくる。
 復讐心が偉大な男をつくりあげる。
 強大な敵がおまえを真に偉大な男につくりあげる」
・・・ドイツの軍人、リヒトホーフェン

女の人は・・・違うのかな?!


参考資料:「心に感動を呼ぶこの名文句」大島正裕=編著 三笠書房=刊