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Episode No.743(20010112):「忙しい」という幸福

「忙しい」という字は「心」を「亡くす」と書く・・・なんて、よく言われるよ。

1ヶ月の稼働日数が、まるまる1ヶ月分あろうが・・・
今月みたいに実働半月分しかなかろうが・・・
決まった給料を貰うコトができる人たちと違って、自分で商売してると・・・1月は結構キツイ。

実働日数が、いつもより少ないからって・・・
社員の給料や家賃を日割りで計算するワケにはいかないからね。

おまけに私の場合・・・
本業以外のコトまでたくさんやってるから余計に時間がなくなっちゃう。

まぁ、あんまり休みたいとか思わないし・・・
ジッとしているコトができない性分だから、やっていられるんだろうけどね。

前にも、どこかで書いた記憶があるけれど・・・
サラリーマンは我慢してもできるけれど・・・
自分で商売しようと思ったら我慢していては続かないと思う。
好きじゃないとね。

とはいえ、やっぱり忙しすぎると・・・心を失う危険性はあるな。
仕事は、つねに「人との関わり」で成り立っているから・・・
他人に対する心遣いを失うと肝心の仕事もできなくなってしまうし・・・

何より怖いのは・・・
「自分は、いったい何のために、こんなに忙しくしているんだろう」
なんて考えはじめてしまうコト。
意味を考え出すと・・・ヤバイんだな、コレが。
本来、その意味をつかむために、やってるはずなのにさ。

忙しい時には、たいてい頭はハイになってくるんだけど・・・
体が疲れてきたりして、バランスが崩れる。
そういう時が最も危なかったりする。

そろそろ疲れるコトも充分計算に入れて動かなきゃならない年だし。

好きなコトをがむしゃらにやっているつもりでも・・・
自分が本当にやりたいコトがわからなくなってしまうコトもある。

でも、こういう言葉もある。

「何を一番愛していたのかは失った時にわかる」

それがわからないってコトは・・・
今、自分の身近に、それがあるってコトだよね。

さぁ、そう信じて・・・もう、ひとフンばり。


参考資料:「メゲそうになる心を支える言葉」赤根祥一=著 日本実業出版社=刊