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Episode No.735(20010103):ミレニアムがいっぱい

関東地方は・・・寒いコトは寒いけど、暖冬って感じかな。
年末から大きな天気の崩れもないし・・・

と、いうコトは・・・
20世紀最後の「雨」は、いったい・・・いつだったんだろう?
「雪」もしばらく降ってないし・・・

去年、一昨年と・・・やたら「1000年に一度」を意識して大騒ぎしたけれど・・・
自分が実際に感じた、20世紀最後のコトは・・・
わりと気がつかないうちに通り過ぎてしまったような気がする。

考えてみれば、何だって「一生に一度」の出来事だもんね。

毎日毎日、肩の凝るようなコトばっかり言ってる私だけど・・・
意識してそうしてないと・・・すぐ忘れちゃうんだ、そういうコトをね。

さて、1月3日といえば・・・
今からちょうど150年前の1851年の今日・・・ひとりの男が約10年ぶりに日本へ帰ってきた。
・・・ジョン万次郎だ。

土佐の漁師だった万次郎の船が嵐で難破して無人島に漂着
アメリカ船にひろわれて渡米するコトになったのは有名な話。

でも、この時、拾われたのは万次郎だけではない。
万次郎を含めて仲間は全部で5人いた。

万次郎以外の4人の仲間は、途中のハワイで下船して日本に戻った。
船長に気に入られて、アメリカ行きを決意した万次郎だけが、そのままアメリカで学ぶコトになり・・・
後に日本の歴史にその名を刻むコトになったというワケ。

そこには、15歳の決断があった。

人生を決める決断の時は、いつ来るかわからない。
「ゆく年、くる年」を見ながら「あと何秒で・・・」というワケにはいかない。

せめて、いつ来てもいいように鍛えておくしか手はないよ、ね。
大地震とおんなじだ。

でも、大地震と違って、目に見えてわからない場合も多いから・・・けっこう厄介。
せめて予震を関知できるくらい、自分を磨いておきたいモノ。

充分に力を蓄えるコトができたら・・・
自分で地震を起こすコトだって・・・できなくはないよ。


参考資料:「歴史の意外なネタ366日」中江克己=著 PHP文庫=刊
     「21世紀こども人物館」小学館=刊