Episode No.656(20001003):考えはカタチにしてこそ価値がある
今、どんな椅子にすわっていますか?
私は事務所では事務所っぽい椅子・・・自宅も変わらないけれど・・・
ヒジかけは付いてる・・・じゃないと体が支えられなくなる時がある。
さて、今日10月3日は「椅子の日」・・・じゃないと思うけど
劇場に初めて椅子というモノがお目見えした日。
明治5年=1875年、場所は東京・新富町の守田座・・・後の新富座での話。
後の・・・とは書いてあったけど、今はないんじゃないかなぁ。
とにかく125年以上前には、劇場にも椅子はなかった・・・コザや座布団だったんだろうね。
そもそも椅子は鎌倉時代には、もう使われていたようだが・・・
平安貴族たちの間で床に座るコトが普通になったために、一時、日本の歴史からは姿を消した。
それが復活したのは、鎧甲に身を包んだ武将たちが陣中や狩りの場で使いだしてからだ。
椅子に座るコトで休息をとる人もいれば・・・
椅子に座ってからが仕事・・・という人もいると思う。
私は・・・後者の方が多いけれど、前者の場合も間々ある。
両方やんなきゃならない・・・という人も少なくないだろうね。
椅子に座ってジックリ考えるコトも時には必要だと思うけれど・・・
椅子に座ってやる仕事を効率よくこなす最大のポイントは・・・
椅子に座ってから考えないコト・・・だと思う。
何度が書いたコトだけど・・・
いくらハイスペックのパソコンを前にしても・・・
そこで腕組みしてる時間が長かったら・・・何の意味もないよね。
「真剣に3時間考えて自分の結論が正しいと思ったら
3年かけて考えてみたところで、結論は変わらない」
これは行動の鬼ともいわれたフランクリン・D・ルーズベルトの言葉。
ちなみに・・・
フランクリン・D・ルーズベルトは、唯一4選を果たしている第32代アメリカ大統領で民主党。
セオドア・ルーズベルトは第26代の大統領でケネディやクリントンと同じ共和党の人間だ。
動いて動いて、少しでも考えているコトを誰が見てもわかるカタチにするコトが「生きる」というコト。
「今、考え中です」という言い訳をしている人間が真剣に考えている試しはない。
真剣に考えていたら答えが・・・せめて迷っている、いつくかの方向性くらいは提示できるモノだ。
・・・私も、よく使う言い訳ではあるけど・・・。
無論、忘れてて何も考えていなかった時に、ね。