Episode No.510(20000415):調査会社の生き残り作戦
つい先日、asahi.comのニュースに、こんなミダシがあった。
『ニールセンとビデオリサーチがネット視聴率の調査業参入 』
新聞をとっていないうえ、あまりテレビも見ない私にとって、インターネットはすでに主たる情報源になっている。
さて、ニールセンとビデオリサーチ。
この2社は、テレビなどの視聴率をとって提供する会社として有名なところ。
ビデオリサーチは確か電通の子会社だと思っていたけれど・・・。
今は株主として電通のほかに博報堂なども入っているから、どうもそうじゃないようだ。
テレビの視聴率というのは・・・。
放送関係者以外で任意に選ばれた家庭にお願いして、特別な装置を設置してもらい、それを通して今何を見ているのかを集計するという仕組みになっている。
その数は、わずか何百世帯くらいしかないらしいけれど、統計上はそれでも大きな狂いはなく数値化できるようだ。
ニュースによると・・・ニールセンは1999年度いっぱいでテレビなどの視聴率調査からは撤退。
今後はインターネットの視聴率を積極的に進め、ビデオリサーチへの巻き返しをはかるらしい。
実はこのニュースを私はasahi.comで読む前に知っていた。
と、いうのも自宅にニールセンから電話があって・・・インターネット視聴率調査のモニタを依頼されたのだ。
本当はこういう話をこういう場でしていいのかどうかわからないけれど・・・。
とくに秘密にしてくださいとも言われなかったので書いちゃった。
では、インターネット視聴率調査とは・・・どうやるのか?
送られてきたCD-ROMをパソコンにインストールする・・・それだけだ。
接続中にパックグラウンドで、どこを見ているのかが調査会社に送信される仕組み。
ソフトはハイブリットでWinでもMacでも使える。
最初に家族構成などを入力するところがあって・・・。
以後、ブラウザを立ち上げると、家族全員の名前が表示されて、見る人のラジオボタンを押すようになっている・・・赤ん坊が見るワケないのに、ね。
モニタ対象は年内に1万人を目指しているらしい。
しかし、ホームページの視聴率なんて、いったいどんなカタチで集計するんだろう?
テレビなら「ドラマ」とか「スポーツ」とか「ニュース」とかジャンル分けできるだろうけれど。
ひとつのホームページが全部を兼ねてる場合も少なくないし・・・それに何せ数が多すぎる。
それにテレビの場合には放送関係者除外なんてルールもあったようだけど・・・。
インターネット使ってて、なおかつホームページを持ってない人ってワケにもいかないだろうし・・・。
ニールセンやビデオリサーチだけじゃなく、今年創立100周年を迎えた帝国データバンクとか・・・。
調査会社って今どこも厳しいらしいね・・・誰でも簡単に情報とれるようになっちゃったからねぇ。
半年あたりのモニタの謝礼は図書券2,000円分。
ちょうど誕生日だったから・・・プレゼントとしていただいておいた。