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Episode No.249(990614):それは、本当に必要なこと・・・なのか?

「塩分控えて運動を」・・・朝日新聞の家庭欄のミダシである。

実を言うとウチでは新聞をとっていない。
もう、ここ10年近くも。
さすがに新聞勧誘員もあきらめたらしく、まったく来なくなった。

ニュースはテレビやラジオから嫌でも飛び込んでくる。
最近は、インターネットもある。
時々困るのは、テレビ欄が見られないことぐらいだが、テレビ自体、ゆっくりと見ることもないので、たいした問題ではない。
と、なると新聞をとるという行為は、古新聞を作るためだけのもの・・・である。
だから、とっていない。

今回、目にした新聞はもらい物である。
ひさびさに新聞を読むと、それはそれで新鮮ではある。
とくに家庭欄などは・・・。

最初にご紹介したミダシは、成人病予防の記事ではない。
なんと、飼い犬のボケ問題に関する記事である。

人間と同じ場所に住み、同じものを食べている犬は、人間と同じような病気にもかかる。

たった今「成人病」などと書いたが、正確に言うと現在「成人病」という言葉はない。
オトナと子供の生活サイクルの違いがなくなり、子供にも「成人病」の症状をみられはじめたことから「小児成人病」などという不思議な言葉も一時は使われたが、現在「成人病」は「生活習慣病」と言いかえられている。

そして、とうとう犬まで・・・。

老犬の痴呆症の見分け方は、13歳以上の犬で以下のうち2項目以上に当てはまる場合、かなり疑いが強いという。
(1)夜中に意味もなく単調に鳴き出し、止めても鳴きやまない。
(2)前にのみドボトボと円を描くように歩く。
(3)狭い所に入りたがり、自力で出られずに鳴く。
(4)飼い主のことも、自分の名前もわからなくなり、何事にも無反応。
(5)よく寝て、よく食べて、下痢もせず痩せてくる。

欧米では、飼い主とのコミュニケーションがとれなくなったペットは、さっさと安楽死させるのが普通らしいが、日本の場合はそうドライにいかないために問題が大きくなる傾向にあるらしい。
また、こうしたボケ症状は、犬だけでなく猫にも見られるらしいが、猫の場合はもともと飼い主に対して薄情(?)なので、判断が難しいようだ。

ちなみに私は仕事に行く時でさえ、腕時計を持たない。
山の中へ行くわけではないし、街中どこに行っても時間を知るには困らないからだ。
さらに、私は家にひとりでいる時には・・・トイレに入っても鍵をかけない。

順応性は、生き抜くための大切な本能ではあるが、自分で必要としているものでなければ、精神的にも肉体的にもかえって負担となるばかり・・・だ。


参考資料:「朝日新聞」1999年4月28日12版 家庭欄

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