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Episode No.437(000120):あらかじめ失われた機能

「モーターは小さければ小さいほど回転が速い。大きなモーターの回転が速いならいいが、小さいのが速いのは当たり前。生きていくのに必要だからということに過ぎない」

と言ったのは、今日こそ
本田宗一郎・・・かと思ったら、そうじゃなくて実は田中角栄

しかし、道をきわめた偉人たちの言葉っていうのは、どうも似たところがあるね。
例えは違っても言ってるコトは同じ・・・。
やっぱり真理をつかんでいる・・・っていうコトなんだろうね、きっと。

ところで、鳥には片目を開けたまま眠る習性がある・・・って知ってた?
私は知らなかった。

今日の話は、まだ通い続けている
歯医者の待合室にあった『日経サイエンス』からの話題。
去年の夏の号だけど・・・そう厚くないワリには1,400円もするんだね、この雑誌。
この歯医者には、ほかにもいろいろな専門誌が置いてあるんだけど・・・みんな高そう。
これ全部、経費で落とせてるとしたら・・・だいぶ儲けてますね。

話を元に戻そう。

確かインディアナ州立大学と書いてあったと思うけど、そこの研究チームが鳥の習性に注目していろいろと研究を続けた結果・・・。
鳥は片目を開けて眠るだけではなく、脳も半分半分使い分けて休んでいることがわかったそうだ。
と言うコトは必ずどこかが起きているワケで・・・つまり完全には眠りこけるコトはないとも言える。

この習性は外敵から身を守るためのモノで、水鳥なんかの場合には半分寝ながら溺れずに泳ぐためにも必要な機能らしい。

ハ虫類にも同じように習性があるようで、遠い祖先は鳥もハ虫類も同じだったと考えられるとか。
まるで
『ジュラシックパーク』に出てきたような話だね。

一方、ホ乳類にはこういう習性はないらしい。
ホ乳類の場合、大部分は穴を掘ったりして身を隠して眠るので、鳥たちのような習性は発達しなかった。

考えてみれば鳥たちに向かって羽で穴を掘れ・・・って言っても無理だもんなぁ。
・・・その変わり飛べるけど。

ホ乳類に生まれてしまった私たちが今さらいくら頑張っても鳥のような寝方はできない。
第一、落ち着かない・・・しね。

だとすると、やっぱり頑張って自分が落ち着く場所を作るしか・・・ないんだな。


参考資料:「究極の人間洞察力」小林吉弥=著 講談社+α文庫=刊
     「日経サイエンス」1999.7号 日経BP社=刊

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