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Episode No.422(000103):道具は何も語らず

2000年問題も三が日も関係なしに、腹を空かせれば泣きわめく連中がいるためので我が家はとても正月気分どころではない。

それでも多少、正月っぽいコトをしている・・・と言えば、普段よりテレビを見ている時間が長い・・・というコトかな?!

元旦の深夜は、元
田中角栄秘書の早坂茂三や作家の小田 実らがバラエティで対談してるのを見た。
堅苦しい番組ではなく、バラエティというところが、面白かったな・・・みんなリラックスしてて。

そこで早坂茂三が言ってた、こんな言葉が印象に残った。
「挨拶もできぬ子供に英会話」・・・うまいコトを言ったモンだ。

もちろん英会話をはじめ、世界の言葉はできるに越したコトはないけれど・・・。
やっぱり、その言葉という道具を使って何をするのか? というコトが重要だよね。

パソコン以前・・・私が
ワープロというモノを初めて買ったのは、もう15年くらい前の話になる。

パーソナル・ワープロというモノが国内で初めて発売されて、それに飛びついた。
定価が68万くらいしたのが、店頭処分で38万。
最も今なら子供用の1万くらいのワープロでも、もっと性能はイイけどね。

外国人作家がタイプで原稿を打っているのに憧れてて、当時、自作のシナリオをぜひワープロで打ってみたいと思ってた。

今でこそパソコンのある家は珍しくないけれど、当時はずい分珍しがられたなぁ。
ウチに遊びに来る連中は、みんな触りたがるんだ・・・キーボードを。

で、「打たせてよ」と言うから「いいよ」と言うと考え込んじゃうワケ。
機械の使い方なんて、どうというコトはない。
もちろんキーボードに慣れていないせいはあったかも知れないけれど・・・。

何に悩んでいるのかと言えば・・・何を打っていいのか、わからないんだな。

結局、そんな連中が決まって打ち込んでいくのは、自分の住所と名前。
それ以上、ワープロを使って何かをやりたいなんて話は、まず来なかった。

話は変わるが、以前「英語には自信がある」というウチの弟に、ある格言を翻訳してくれと頼んだコトがある。
ところが、これが遅々として進まない。
原因は・・・恥ずかしながら、その格言の意味が良くわかってないんだな。

確かに文法的に格言を翻訳するのは難しいかも知れない。
でも、それをきわめて優しい日本語に直さないと翻訳できないんじゃ・・・絵本に書いてある程度の英語にしかならないんじゃないかな?!

今から149年前の1851年、1月3日。
その日、ひとりの男がアメリカ船から琉球の地に降り立った。
男の名前は、
ジョン万次郎

14歳で漂流してから、丸10年。
彼が生きて戻れたのは、英語ができたからじゃなくて、信念があったからだろう。
その後、幕府で重要な地位についたのも、英語ができるからという単純な理由だけではなく、アメリカの文化を知ったうえで日本との架け橋なる仕事をしたいと考えたからに違いない。

・・・とは言え、やっぱりできた方がいいよね、英語。
BBSに英文の書き込みがあっても動揺しないくらいにはね。


参考資料:正月気分・・・あんまりないけど

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