Episode No.1447(20030414)
幻影

「われわれは
 自信を制御することを
 なさしめないで、
 われわれの精神を解放するものは
 すべて危険である」
・・・ゲーテ

あれば、楽あり・・・と
思うことは多いけど、
苦と楽が別々の場所にあると思ったら
本当は大間違いなんだよね。

どんなに楽しいことにだって
苦しい場面はあるもので、
自由とは所詮、
どの不自由さを選ぶか、ということ。

だから・・・
楽しいと思ってはじめたことで
少しでも苦しい場面があった時、
これは本当は楽しいことじゃなかった、と
引き返してしまったら・・・
何をしたって
決して一定レベル以上にはいけない。

その程度のレベルは・・・
向き不向きの問題じゃない。

何でも、苦しさを乗り越えたところに
楽しさがあるもので・・・

そこまではいったけど
別に一回経験すればでいいや、と
続ける気にはなれないものが
向いてないものなんじゃないかな?!

限られた時間
制約された肉体の中で
何かをしようと思っているのだから
すべてを解放しようなんてのは
ハナっから無茶。

もし、そんな気になったとしたら・・・
大きな勘違いをしているか、
酒を飲み過ぎた
ヘンな薬でも飲んでしまったようなもんだ。

と幻は・・・違う。
幻は、いくら追ってもつかめない。


参考資料:「ゲーテ格言集」高橋健二=訳編 新潮文庫=刊