Episode No.938(20010828):自分で埋めろ!

今日はゲーテの誕生日。
今から252年前の今日・・・1749年8月28日、ゲーテはフランクフルトに生まれた。

前にも、このホームページのどこかに書いた記憶あるが・・・
フランクフルトのゲーテの生家には、一度行ったことがある。

もう20年くらい前の話になるけど・・・
ゲーテが生まれた時に時計職人だった叔父さんから贈られたという大きな柱時計が動いていた。
動いているだけでも驚きなのに・・・
そこに日付と西暦まで表示されるようになっていて、シッカリと時を刻んでいた。
あの時計は、今でも動いているんだろうか?

ゲーテの格言は、このホームページでもよく引用する。
でも実を言うと、ゲーテの書いた小説は・・・マトモに読んだことがない。

読んだのは「格言集」。
中学3年の時に出逢って・・・以後、ことあるごとに繰り返しページをめくっている。

これも以前、書いた気がするけど・・・

「試練は年齢とともに高まる」

これが私が最初に出逢ったゲーテの言葉。

中学3年生・・・初めての受験を目前にして
自分の置かれた状況の中で頑張るために、この言葉を大切に思ったんだろうな。

この時にも、きっと好きな女の子のひとりくらいはいたと思うが・・・
いわゆる両想いになって、付き合ったということはなかった。

つまり、自分が好いていても、相手はそれほどではなかったという感じ。

もし、この時に両想いの彼女でもいようものなら・・・
ゲーテなんて開かずに、デートばっかりしていたかも知れない。

想いというのは・・・
叶えば嬉しいけれど、叶わない時がないと感激も薄れるものだ。

叶わない間の心の隙間を何で埋めながら頑張り通すか・・・
それを学んでいないと高揚できない気がする。

心の隙間を誰かに埋めてもらおうとばかりしていると・・・土台が弱くなる。

弱い土台の上に、リッパな建物を建てることはできない。
大人になったら・・・
自分で自分を支えられることはもちろん、
多少寄りかかられたって倒れないくらいにしておかないと、ね。


参考資料:「歴史の意外なネタ366日」中江克己=著 PHP文庫=刊 ほか