でじたけの「人生日々更新」終点

Episode No.5432(20160114)[生活]Life

終点
Town of the blue sea

横浜だって、昔は“浜”があった。
それを長崎の出島を参考に埋め立てて街を作った。
自然と共存する…ことは理想だが、
人々の暮らしを豊かにするためには、
時として開発していかなければならない。

…という理屈は、
終点の町、伊豆下田には当てはまらない。

下田を愛する人たちの大部分は、
都会にはない、
沖縄にも負けない、
ペリーも愛した下田の蒼い海をめざして、
この終点の町までやって来るのだ。

観光客だけじゃない。
そこに生活する人も、
利便性を追い求めるなら
都会に移り住むことだって、できるだろう。
そもそも、都会の方が仕事だってあるし。

にもかかわらず、
一度は都会に出た人たちも、
早々に下田にUターンしてくる率が高いのは、
やっぱり自然に囲まれた下田の方が、
たとえ金はなくても
住みやすいと感じているからに違いない。

今、下田の海に堤防を作り、
浜を台無しにしようという計画が進んでいる。

その浜を知る、みんなが愛する場所が
コンクリートで寸断されようとしている。

開発は必要かもしれない。
ならば、使っていない山を開拓し、
津波の驚異から守れる町作りはできないのか?

下田の美しい海を破壊することは、
下田のアイデンティティを放棄すること。

アイデンティティを失った終点の町には、
誰も望んで行きたいとは思わなくなるだろう。

今…声をあげる時、

だから、人生日々更新。

この件については、地元に住む作家で下田観光大使でもある岡崎大五さんのブログもぜひご参照ください。

岡崎大五の作家生活■下田が死ぬ日(2016.1.9)
http://daigo-okazaki.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-9fa0.html

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