でじたけの「人生日々更新」今こそ伊豆下田の 力強い歴史を知る時じゃないか

Episode No.4526(20130221)[偉人]Great man

今こそ伊豆下田の
力強い歴史を知る時じゃないか
Powerful ancestors of SHIMODA.

歴史に残る逸話は、
後年の人々が理解しやすいよう、
脚色された話が多いのは事実だろう。

しかし、本当に伝えたかったことは、
その時、どういうことが起きたのか…ではなく、
その時、そのことに、
どういう気持ちで立ち向かったのか…だと思う。

いわば、それが
個人においては魂であり、
地域や組織においては伝統文化ということになろう。

何が起こるか…なんてことは、
時代によって違って当たり前だけど、
その突拍子もない出来事を
人はどうやって超えて来たのか、
その精神を知ることが、今を生きることにつながる。

東日本大震災以後の研究で、
日本全国で地震による津波の被害予測が大幅修正された。

今もし東海地震が来たら、伊豆下田は、
あらかた海に呑まれてしまう…という。

だけどね、
今から約160年前にも、そういうことは既にあったんだよ。

横浜で日米和親条約を結んだペリーが、
当面の開港地となる下田を検分して帰った、
その年の暮れ…1854年12月に安政東海地震は起きた。

松田松陰が黒船に密航を企て、拒否され、
逮捕された年でもある。

下田の歴史といえば、まず黒船。
そして、ペリーが帰った2年後にハリスが来日して、
初代アメリカ領事館が置かれ、
唐人お吉物語が語られるようになるけど、
この安政東海地震については案外、知られていない。

当時、下田にあった800戸近い家屋のうち、
残ったのは、わずか十数戸だったというから、
もはや全滅に近い大打撃だよな。

天災で町が全滅した上に、
宇宙人に攻め込まれたような、
そんな踏んだり蹴ったりの中で、
下田の人たちが、いかに力強く生きぬいたか…。
今こそ、その復興の歴史を知るべき時じゃないか。

…よし、また調べに行くことにしよう。

だから…人生、日々更新。

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