愛と仕事を考える(4)
恋は趣味
One week to think about love and work.
愛と仕事を並列で考えた理由は、
愛と仕事にいくつもの共通点が見い出せるからだ。
愛も仕事も
他人のために尽くすことで成り立つ
…そのことを、まず肝に銘じなければならない。
愛も仕事も、生きる糧である。
そして、糧を得るのは…容易ではない。
自分のためにしていることは、
それが勉強であろうと何であろうと、
ほぼ“趣味”と変わりがない。
とくに誉められるようなことではないのだ。
他人のために働くことが“仕事”であり、
他人のためを思うことが“愛”である。
そう考えると、
一方的な片思いである“恋”は、
“趣味”みたいなもの、かもしれない。
勝手に喜んだり、
勝手な悲しんだりしているのだから
…その様は、まさしく“趣味”だよね。
それなら、
自分がめざす記録に、
ひたすら打ち込んでいるアスリートや…、
自己表現を追求するアーチストたちは…
みな趣味人なのか、といえば、
…根本的にはそうなんだろう。
タイムカードを押して終わる、のではなく、
自分が納得するまでやる、のだから。
だが、それが…
常人の記録や感性をはるかに超え、
見る者を感動させ、
金を出してでも見せてほしい
…という応援団が育成できれば
仕事として成り立つこともある。
自分の才能で食っていく…ことは
自分として生まれてきた
誰もが夢みることであり、
誰もが自分の感性で挑戦し、
何かを成し遂げることはできるだろう。
だが、それが仕事となると
大きく異なるのは…
成し遂げる、だけでなく、
成し遂げ“続けなければ”ならない、
…ということになる。
一発勝負なら素人にもできるが、
一年365日続けることは、
そうそうできるものじゃない。
気まぐれには務まらない。
再度、話を戻せば…
片思いなら子供にでもできるが、
結婚生活となると大人にならねばできない。
相手のことを思いやれない結婚生活は
…当然、破綻する。
【明日に続く】
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