同機
Same machine.

かつて、ソ連があった頃。
東西冷戦といわれている時代には、
さまざまな兵器の開発合戦があった。

今では見慣れたカタチとなった、
あのエイのようなステルス機も、
そんな時代に登場したものだったと思う。

そのステルス機だったか、
それとも別の戦闘機だったのか
定かではないが…
アメリカとソ連が、
ほぼ同時に明らかにした最新型の戦闘機が、
素人目に見ても、
ほとんど同じカタチをしていて
世間を驚かせたことがあった。

技術を極めると、みな似てくる
…という次元の話ではなく、
そのカラクリはドイツにあった。

第二次大戦でドイツが敗れた時、
当時あらゆる分野で最先端をいっていた
ドイツの技術者たちを
アメリカとソ連が半分ずつ連れ帰って、
研究を進めさせた結果…だったのだ。

同じようなことは、
パーソナル・コンピュータの世界にも言える。

もやは伝説の男、
ジョブズ率いるAppleのマシンと、
世界一の金持ち、
ゲイツ率いるMicrosoftが動かすマシンは、
マウスという装置を初めて備えた
同じマシンから派生して開発されたものだ。

人類の祖先がアフリカにいて、
そこから世界に広がったのと同じように、
新しい時代のタネは
案外ひとつかもしれない。

多くの人にとっての問題は
タネを作り出したり、
撒いたりすることではなく、
…上手に育てることだろう。

タネをまくことは、取り入れほど困難ではない。
…by ゲーテ

だから…人生、日々更新。