Episode No.4228(20120310)[日記]Diary

蘇る大魔神
Great malevolent deity.
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ふと「大魔神」が観たくなって、
DVD-BOXを開いてみた。

大映映画「大魔神」はシリーズで3本あるんだよ。

あの頃は怪獣映画全盛期で、
東宝の「ゴジラ」に続けと、
映画会社がこぞって怪獣映画を作っていた。

日活は「ガッパ」、
松竹まで「ギララ」というオリジナル怪獣を作った。

大映はといえば、あの「ガメラ」シリーズで
「ゴジラ」との人気を二分したが…
そことはまた一線を画したところに
特撮時代劇というまったく新しい切り口で
「大魔神」シリーズをうち立てていた。

いわゆる怪獣映画の怪獣たちは、
宇宙怪獣だろうと何だろうと
“巨大な動物”に過ぎないけど、「大魔神」は“神様”。

初代「ゴジラ」の身長が50mの設定だったのに対し、
「大魔神」の身長設定は、わずか4.5m。
劇中で悪代官を片手でつかんでいるところを見ると、
もうちょっと大きい感じもするが、
いずれにしても家よりちょっと大きい程度。

単なる動物と違って、
明確な意志をもって迫ってくるうえ、
視線が合う、この大きさが妙にリアリティがあって怖い。

物語はまるで水戸黄門みたいだけれど、
まさに21世紀の今、
一般人が抱えるストレスを吹き飛ばしてくれる名作だ。

「大魔神」を観た翌日、続編を観ようとして…
「大魔神怒る」と「大魔神逆襲」の
どっちが2だったかが、わからなくなってしまい、
パッケージ記載の公開日を確認してみた。

…で、驚いた。

「大魔神」1966年4月公開、
「大魔神怒る」1966年8月公開、
「大魔神逆襲」1966年12月公開…!

なんと、3シリーズとも、昭和41年の
わずか一年のうちに公開されているではないか!!

…って、前にも同じことで驚いてたのに忘れてた

ともあれ第一作がヒットしたとはいえ、もの凄い勢い。
おそらく撮影所の所長か誰かの
鶴の一声で進んだ企画なんだろうな…。

そんな勢いも、今まさに見習いたいものだね。

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