Episode No.4179(20120113)[徒然]Others

世界中の女と恋人になれる
The man has many lovers in a heart.

あえてタブーを承知で正直に言うなら…
松井冬子さんの絵に興味をもったのは、やはり
松井冬子さんが美女だったからだろうな。

最初に見た写真は作品の前に立つ本人の姿。

わりと派手なドレスを着て、
目元がくっきりとしたメイクで
カメラを睨むような表情だった。

篠山紀信か誰かが、
わざと、おどろおどろしい絵の前に
モデルを立たせて撮ったのかと思った。
…まさか、それが絵の作者とは驚いた。

その後、NHKで創作現場のドキュメンタリーを見た

対談はシーンごとに衣装も髪型も変えていて、
それもまた女優ばり。
しかも美しいので絵になる。
画集じゃなくて、
本人の写真集を出しても売れそうだ。

これがもし…彼女が、
女お笑い芸人の誰かみたいな顔だったら、
グロテスクにも思える作品を観たとたん、
「ブスだから心まで歪んで、こんな絵を描くんだ」
…なんて一笑に付してしまったことだろう。

ところが美女が描いたと知るや、
彼女にいったい何があって、
このような作品を生ませたのかが
…がぜん気になってくる。

たいていの男は、そうじゃないか?

松井冬子さんが女を売り物にしている
…とまでは言わないが、
女をも売り物にして、自分の美を追求している
…というのは間違ってはいないだろう。

もし、マドンナやレディー・ガガや…
故・飯島 愛が、
女を売り物にしてまで何かをつかもうと
必死に生きていなかったら、
我々はきっと
彼女たちのことなど知らなかったはずだ。

必死で生きている姿は…
時に惨たらしく、
哀れに思えることすらあるかもしれないけれど、
静かに燃える命の炎は興奮に満ちて美しい。

Copyright 1998-2012 digitake.com. All Rights Reserved.


人生日々更新 -Main-