知らないものに憧れ…
見えないものを大切に思う。

人は現実を生きているようでいて、
現実を生きぬくための別の世界を持っている。

現実の世界に持っているのは肉体的な悦びと
…精神的な恐怖。

子供の頃の思い出をたどれば、
楽しかったことより、
怖かったことの方をよく覚えていることに気づく。

恐怖は命を危険から守るために必要なものなのだ。

昔、楽しかった思い出をはっきり覚えてないのは、
楽しさがどんどん更新されているが故で、
…むしろ喜ぶべきことじゃないか？

それに楽しみや喜びは…
つねに新しくないと楽しくも嬉しくもないから、ね。

さぁ、どうする？　新しい夏。

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