Episode No.3473(20091013)
長い付き合い

人生は刑務所であるとしたら、
いったい何に閉じ込められているのだろうか?

世の中全体、
それとも生まれた環境…?

40代も半ばを過ぎた私は、
それは自分の肉体そのものだと感じる。

実にこの肉体ほど、わずらわしいものはない

世の中より何より、
最も自分の自由にならないのが
肉体というやつだ。

別に持病で苦しんでいるわけではないけど、ね。

肝心な時に…
腹が減ったり、
トイレに行きたくなったり、
眠くなったり。

それと同時に、
食べる楽しみが得られたり、
快便の爽快感を得たり、
ぐっすり眠れた時の
スッキリとした喜びにも通じるわけだが。

この世の喜びも苦しみも
大半は肉体というやつにふりまわされた結果。

何かやりたいことがある時に
トイレに行くことさえ、
わずらわしいと考えている私が、
本当に病気になってしまったら、
いよいよ苛立ちもこの上ないところまで達して
何もできなくなってしまうのではないか
…と思う反面。

最初から肉体のわずらわしさを感じていれば、
この上何があろうと大差ない…という気もする。

「こんなはずじゃなかった」
…と思うのは期待のし過ぎ、
あるいは思い込み、
目測の誤りの果ての
身から出た不幸の念で…
「もともとそういうもんだ」と思っていれば、
あとはそいつと
いかに上手く付き合っていくのかを考えるしかない、な。


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