夢や理想を追う…といえば聞こえはいいし、
希望に満ちあふれている感じもするが
…度を超えた夢や希望は失望につながるよな。
いや、夢や希望を捨てろ…というのではない。
ないものねだりはするな、と言うのだ。
例えば職業…。
就いたこともない職業が、
はたしてどんなものであるかなど
…わかるはずもない。
わからないものに憧れて、
自分勝手に作り上げた偶像と
現実が異なっていることを知って、
失望したり、世間を恨んだりするのは…
一方的な片思いの相手が、
自分の理想に反したことをしたからといって
怒り出すヒステリックなストーカーと同じだろう?
吉永小百合だってウンコはするんだよ。
…きっと、いや絶対。
自分がこういう仕事をしたいとか、
これで金を儲けたいなどというのは、
さしづめ道に迷って、
とりあえずこっちに進んでみよう…程度のことで、
決して行き着く先は見えていないと考えた方がいい。
見えてもいないものが、
見えたつもりになっている
…そんな自分に邪魔されて、
自分で自分を傷つけてはいないか?
この社会の中で生きて行く以上、
少なくとも職業は…与えられるものだと思う。
こうでなきゃいけないとか、
そんな風に思い込まないで…
誰かの喜ぶ顔が見たい
…その程度、
だけど大きな夢がいい。
「喜劇は
距離を置いて見た人生であり、
悲劇は
クローズアップされた人生である」
…チャールズ・チャップリン