Episode No.3557(20100119)
淋しさの反作用

ニュートン
林檎が気から落ちるのを見て
引力を発見した?

…というのは間違い。
ニュートンの時代…
1600年代半ば、
すでに引力は幅広く知られていた。

ちなみに日本では江戸時代。
徳川綱吉が生類あわれみの令
出していた頃の話。

ニュートンは、
林檎は木から地面に落ちるのに、
何故、月は落ちてこないのか?
…ここに疑問を感じて、
後年、万有引力の法則を発見したのだ。

ニュートンが引力を発見した
…程度の曖昧な知識しかない私が、
引力と万有引力の違いを
説明することは難しいが…
ようするに引力という力は、
単に地球上で作用するものではなく、
宇宙の法則であることを証明した
…という点が優れた発見であり、
これが後の天文学や物理学の発展に
大きく貢献した…らしい。

ニュートンの盟友で
ニュートンの研究成果を
書籍として出版することに貢献した
イギリスの天文学者ハレーも、
ニュートンが導き出した法則によって
彗星を発見することができた。
…そう、ハレー彗星だ。

1642年に
イギリスの片田舎で生まれた
アイザック・ニュートン。

父親は彼が生まれる
3ヶ月前に亡くなっており、
2歳の時には母親が再婚のため、
彼の元を去った。

何故、自分がこのような境遇に見舞われるのか?
疑問が学問の扉を開いた。
少年時代の淋しさを埋めていたのが
学問や発明であったことは想像に難くない。

質量の大きさが大きくなればなるほど
引力も大きくなる。
大きな淋しさは別の大きな力と生むことを
ニュートン自身も証明している。

参考文献「世界の伝記・ニュートン」竹内均=監修/集英社=刊


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