Episode No.3462(20090930)
バカに憧れる年代

20代になったばかりの女性から、
最近の若い女の子たちは
「バカだ」と言われると喜ぶんだと聞いた。

「おバカタレント」なんてのがもてはやされて、
バカ=天然=自然でいい…ってことになってるらしい。

いくらそう説明されても…納得できん、なぁ。

幼稚さが可愛いというのなら、
ちょっとは共感できるけれど…
それは、普段シッカリしてる娘が、
子供みたいな思い込みをしてる時に感じるもので、
普段から幼稚な奴は可愛い前に愚かに見えちゃうぞ。

テレビに出てる連中は…
中には本物の天然もいるかもしれないが、
しょせんは作られた世界。

それに、ただバカなだけで
テレビ出演の仕事がもらえるほど甘くはないだろう。

きっと、どんなにバカを売りにしているタレントも、
一生懸命で…礼儀作法はシッカリしてるに違いない。

芸能界は上下関係がうるさい
体育会系みたいなところらしいし、ね。

馬鹿は死ななきゃ直らない…と言われた
森の石松だって仁義を切らせりゃ日本一だったろう。

厄介者は花になっても嫌われ者じゃあ生きてはいけない。

共感を得るには、まず礼儀作法。
そして哲学が必要だろう。

昔自分で書いたページに、こんな抜粋があった。

「哲学は考えること。思想は思いこむこと」

どんなに突飛な考えであっても、
それが考えなら共感する人はいるだろう。

しかし、自分勝手な思い込みだけでは
…誰も振り向いてはくれない。

感じることは努力せずとも誰にもできる。
感じたことを他人に理解してもらうためには、
相手の立場に立って考える必要がある。

考えることは努力のいることだ。
そして伝えるためには訓練が不可欠。

天然=努力しなくていい、ってことじゃあないだろう?!


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