Episode No.825(20010418):哲学への旅

『2001年哲学の旅』という本を買った。
哲学の本にしては・・・写真もいっぱい出てたし、わかりやすそうだったから。

哲学を学びたい・・・と特別に考えたことはないんだけど
このホームページを「哲学的だ」と言ってくれる人がいる。

・・・そうなんでしょうか?

哲学って何だ? さっぱりわからないけれど・・・
この本をパラパラめくっていたら「哲学と思想の違い」についてこんなことが書かれていた。

「哲学は考えること。思想は思いこむこと」

これは何となくわかるな。
でも、そう思ってみてみると・・・時々、このページも「思想」になってるな。

さて・・・
この本の中には歴史に残る哲学者たちの名文句も載っている。

「人は、教える間に学ぶ」・・・セネカ

これは私が毎日やってることだ。

「経験を積んだ人は、物事がこうであるということを知っているが
 なぜそうであるかということを知らない」・・・ハイデガー

ある優秀な営業マンが辞めちゃうと、いっぺんに業績が落ちる会社みたいだな。

「子どもを不幸にする一番確実な方法は
 いつでも何でも手に入れられるようにしてやることである」・・・ルソー

ん? 何かうちみたい。
でも、しょせん与えることができるのは「買えるもの」だけ。
買ってやった物を使いこなす技術までは・・・誰にも与えることなどできないよ。

「親であることは、ひとつの重要な職業だ。
 しかし、未だかつて、子供のために
 この職業の適性検査が行われたことはない」・・・バーナード・ショウ

子供を作った人はたくさんいるけど・・・
胸をはって親と言える人がいったいどれくらいいるのか・・・
子供のための学校はあっても、親になるための学校はないもん、ね。

「世界で一番有能な教師によってよりも
 分別ある平凡な父親によってこそ、子供はりっぱに教育される」・・・ルソー

ほらね! ルソーだって同じこと言ってたんだ。
でも・・・
分別のあまりない、平凡とも言えない父親のもとに育つと・・・いったいどうなるんだろう?

最後に・・・

「いかなる教育も逆境に及ぶものではない」・・・ベンジャミン・ディズレーリ

学生時代には「やっぱ勉強するしかない」と思って頑張れたことも・・・
社会にでると「どうしていまさら、やんなきゃならないんだ」なんて腹を立てたりする。

逆境は教育されてる最中・・・と思ったら、そこまで怒ることはないかもね。


参考資料:「2001年哲学の旅」池田晶子=編著 永沢まこと=絵 新潮社=刊