Episode No.3384(20090701)
内部告発〜エコロジーの代償

蒸すね。
関東地方の天気は今ひとつだけど
実にムシムシじめじめしてる。

こんな時に外回りの仕事の人は大変だ。

某大手運送会社の運ちゃんが
エアコンの効いた事務所に入ってくるなり
「ああ涼しい〜」と言ったかと思うと、
続けて愚痴り出した。

エコロジーのために
アイドリング・ストップをしなければならず、
渋滞中にはエンジンを切るもんだから
エアコンもきかなくなり…辛い、と。

最近はちょっとエンジンをかけっぱなしで
トラックを駐めていようものなら
「アイドリング・ストップだろ」と
通りがかりの人にまで怒られるという。

環境に優しい社会は人に厳しい。

し・か・し…それだけではないという。

エンジンが止まってエアコンが止まると同時に、
クール便の冷蔵庫も止まってしまうのだ。

運ちゃんいわく、
ドイツなどのエコ先進国でも
クール便の車だけは
アイドリング・ストップをしなくてもいいことに
なっているらしいのだが…
見よう見まねの日本では、
そこまで考えずにとにかく
止めることになっちゃってるらしい。

信号待ちくらいの間ならまだいいが…
団地などで荷物を配りまくるような場合、
時には30分、1時間も
炎天下の中、エンジンは止めっぱなし。

-18度を保っていたはずの冷凍庫は
-3度くらいにまでなることも、しばしばだとか。

さすがにベチョベチョに溶けてしまった
冷凍の荷物はそのまま届けられないので、
そんな時には30分くらい迂回して、
再び凍りついた頃、届けている…らしい。

クールなのは荷物じゃなくて…運ちゃんだ、ね。

これって…すごく怖いことじゃない?
食中毒が起きても不思議じゃないよね?

もちろん配達の順番は考えているだろうけど、
この時期…
再配達の冷凍の荷物は…危険が一杯?!

安全性を考えるなら
営業所止めにして取りに行った方が
安心な気もする。

誰が悪いと後で言ったところで、
痛い思いをするのは自分だから、ね。


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