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Episode No.532(20000511):エコロジーより、やっぱイメージ?

昨日は電気自動車の話をしたけど、今日も環境がらみの話をひとつ・・・。

話は今から、ちょうど20年前・・・1980年のコト。
その頃は、どんな時代だったかと言うと・・・。

街にはお嬢様風のJJヘアをした若い女性があふれ・・・。
ロッテの張本勲が史上初2,000本安打達成。
静岡駅前では地下街を吹き飛ばす、大きなガス爆発事故があった。

東京、三鷹に立教大学の学生がアルバイトで始めた日本初の貸しレコード屋『黎紅堂』が大当たり。

名古屋では、パチンコのフィーバー台が初登場。
三共というメーカーが開発した、この新型パチンコ台の価格は1台10万円。
翌年までに10万台が売れたという、まさにフィーバーぶりだった。

大塚製薬が
消費税導入前だと言うのに1本120円もする『ポカリスエット』を発売したのもこの年。
最近はかなり普及してきた感のある『ウォシュレット』も東陶機器から発売開始。
今では当たり前となった紙袋にゴミを集める方式の掃除機が日立家電から発売となったのも20年前だ。

環境問題についても、いろいろと話題を呼びはじめている。

花王石鹸(現・花王)では、この年、初めて無リン粉末合成洗剤の発売を開始している。
東京、世田谷で貸し出しが始まった市民農園が火つけ役となって・・・。
市民農園がブームに・・・自然を恋しがる都会人が権利を求めて殺到した。

厚生省は、
うどんやカマボコの殺菌や漂白に使われている過酸化水素に発ガン性を認める。
使用基準を告示し、カズノコの漂白を除いて、事実上使用禁止の措置に。

もっと昔で言えば、チクロとか赤色2号とか・・・。
食品で禁止されたモノは多いし、その後のいろいろあるけれど・・・。
後で言われてもなぁ・・・さんざん駄菓子屋で食べちゃったよ、ね。

さて、同じカマボコの話題として、20年前にはこんなコトもあった。

名古屋勤労市民生活協同組合が、ある普及活動を開始。
その名も・・・「板なしカマボコ運動」!

第一の目的は何と言っても省資源化。
・・・なるほど板を食べるワケではないからね。
そして、板なしで量産すれば、カマボコの価格は1割安くなる・・・らしい。

環境対策を言い訳に割高な製品が多い中で、こんなにいいコトはないはずなのに・・・。

見たコトある? 板なしカマボコ?
あ! それじゃない・・・それはチクワ!


参考資料:「昭和・平成家庭史年表」下川耿史/家庭総合研究会=編 河出書房新社=刊

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