昨日紹介した石原裕次郎特集の
ゲストは作詞家で作家のなかにし礼さんだった。
なんと、なかにしさんが歌謡界にデビューする、
そのきっかけを作ったのが裕次郎だったんだって。
新婚旅行でなかにし夫妻が訪れたホテルに、
たまたま裕次郎一行がいて、
バーのカウンターで独り呑む裕次郎と遭遇。
裕次郎自慢の長い足は
カウンター席に座ったまま床に付いていたという。
新婚のカップルをつかまえて、
気さくに呑む裕次郎は、
当時シャンソンの訳詞をしていたなかにしさんに
「日本人なら日本語の歌を作れ。
作ったら持って来い」
…と言ったらしい。
大スターが言ったその言葉を
新婦は冗談だと決めつけたが、
新郎のなかにしさんは本気にとらえた。
それから1年後…
なかにしさんは作詞作曲した曲をテープに撮り、
石原プロの門を叩く。
さらに10ヶ月後…
石原プロからレコードにするという突然の連絡が。
かくして歌謡界になかにし礼の名が踊ることになる。
人生を劇的に変える出逢いとかきっかけというものは
…結構、こんなものなのかもしれないね。
以来、交友を深めた裕次郎&なかにしコンビ。
裕次郎最期の楽曲も
裕次郎自らがなかにしさんに依頼したもの。
曲名…「わが人生に悔いなし」。