これから先のことを
よーく考えて、
しっかりとした計画を練る。

反対に…
先のことは考えず、
今のことさえあまり考えずに
感覚的に生きる。

前者は賢者で
後者は愚者だと思っていた。

けれど…
何十年も君臨してきた
世界最大の自動車会社さえ破綻してしまう
今の世の中を見渡してみると、
賢者は不幸せで、
愚者の方が
かえって幸せに暮らしているようにも見える。

世の中の価値観が変わると、
幸福の価値観も変わる。

賢者が賢者であろうとする
最大の理由は、
それが幸せにつながる
…ということだったはずなのに
決してそうではなくなっている。

しょせん価値観という考え方でさえ、
自分に対する言い訳に過ぎなかったのか。

考えたってわからない。
…だから考えるのか？
…故に考えないのか？

おそらく幸せに必要なのは…
考えに考えた挙げ句、
考えたことを捨てることなのかもしれない。

新しい幸福感を得るためには
…まず捨てることからはじめる必要があるな。

幸せはつねに新しい何かのはずし、
アドリブこそがアイデンティティ
そして…
アイデンティティが生み出すのものこそ生命力。