Episode No.3326(20090424)
傷みが歴史を刻む

かくして「七人の侍」は始動した
製作開始できたことは幸せだったが
…始まってみると地獄の日々。

血を吐くようなシナリオ作り。
気が遠くなるようなロケ地探しの苦労。
そして、製作会社である東宝との予算交渉。
何度も製作中止のピンチを超えて
作品が仕上がったのは、もはや奇跡

優れたドラマには、
そのドラマ以上に
ドラマチックな舞台裏があった。

普通の流れでいけば
絶対にできないことができた時、
はじめて歴史になる。

普通の流れでいる時には
歴史に何も書くことはない。

実際に年表を見ても書かれているのは…
初めて何かができた、とか
内閣が変わった、とか
ありえないような事件が起きた、とか
…そういったことだけだ。

さて、自分の人生の年表には
今何が書かれているのか?

そして、書き残せそうなことに
自分は向かっているのか?

歴史に刻むことを楽しみに
…今の傷みに耐えよう。


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