そういえば昭和のインテリ・三島由紀夫は、
実はナンセンス漫画の巨匠、
故・赤塚不二夫の大ファンだったらしい。
「いつのころからか、
私は自分の小学生の娘や息子と、
少年週刊誌を奪い合って読むようになった。
『もーれつア太郎』は毎号欠かしたことがなく、
私は猫のニャロメと毛虫のケムンパスと
奇怪な生物ベシのファンである。
このナンセンスは徹底的で、
かつて時代物劇画に私が求めていた
破壊主義と共通する点がある。
それはヒーローが一番ひどい目に会う
という主題の扱いでも共通している」
・・・と絶賛。
そんなノーベル賞級のギャグ漫画家である
赤塚大先生は、こんなことを言っている。
「自分が一番バカだと思えばいいんだよ」
なまじ自分が利口だと思っているから
努力もしないし、素直にもなれない。
体裁を繕って嘘つきになったり・・・
挙げ句の果てに、
本当のところどうなるのかもわからない未来に
悲観したり、絶望したり、ね。
たいてい物事を成し得ない人に限って、
自分はできる・・・なんて思ってる。
今はできないかもしれないけど、
いつかできる、とかね。
いつか・・・って、いつよ?
今できないことが
突如できるようになる保証なんてないし、
時間さえあればできる・・・なんてのは、
時間を作る能力がない者の言い訳に過ぎない。
賢い人なら、むしろ・・・
いつかは来ないと知っていて、
いつかなんて言ってるんじゃないのか?
ここまで言うと・・・
自分に対しても、かなりキツイけど、ね。
利口なふり、できるふりをしている者が
馬鹿にも劣る愚か者であることは
・・・忘れてはならないな。