Episode No.3260(20090206)
コペルニクス的回転

2000年の金融破綻を契機に
高額所得者層の賃金は頭打ちとなり、
低額所得者層との格差は、
やや縮まったといわれるが・・・

一方、低所得者層の賃金も
目減りの一途をたどり、
平均賃金の二分の一以下の所得しかない、
いわゆる貧困層が激増しているのが
今の日本経済の現状
・・・だと、朝のTVで解説していた。

そろそろ今期の決算見通しがたち、
大幅な赤字を抱える企業も、
とりあえず収支決算さえ出してしまえば、
とりあえず落ち着く
・・・という感覚でいる人も、
まだ少なくはないようだけど・・・
100年に一度の不況は、
書類をまとめればそれでおしまい
・・・となるほど甘いものではないように思う。

1543年・・・
種子島に鉄砲が伝来した年に
ポーランドでは天文学者コペルニクスが
大胆な説を唱えて物議をかもし出した。
・・・地動説だ。

今や子供でも知っている、この地動説も
当時は教会が認めようとせず、
長い間、
人々の価値観は変わることがなかった。

ローマ・カトリック教会が
正式に天動説を破棄したのは、
コペルニクスの地動説が発表されてから
実に458年後の1992年である。

当然・・・
その間も地球はまわり続けていた。

現実は目先の利権の、
その裏側まで読まないと
・・・とらえることはできないない、ね。

参考「世界はいっしょにまわっている」小学館=刊