昨日は、
オバマ大統領とケネディとのことについて
話したけど・・・
ケネディとリンカーンにも
人種差別と戦ったということ以外に
大きな共通点があるように思う。
リンカーンが
大統領に当選した背景には、
当時話題になった本
「アンクル・トムの小屋」があった。
奴隷少女の悲しい物語は
国民の胸を打ち、
やがて南北戦争へと発展した。
ジョン・F・ケネディが政治家になる以前、
一躍脚光を浴びたのは
大学の卒業論文
「イギリスはなぜ眠ったのか」が
本として出版され、話題を呼んだからだ。
アイルランド系の移民で
貿易商だったケネディの父は、
禁酒法の時代に
スコッチ・ウイスキーを薬用酒として売り、
巨万の富を得たが・・・
政治を変えない限り、
人種差別はなくならいと考え、
ルーズベルト大統領を応援し、
イギリスへ大使として渡った。
時はヒトラー率いるドイツが
ヨーロッパへの侵攻を進めている頃。
ジョン・F・ケネディは父の命を受けて
ヨーロッパ各国を視察し、
詳細なレポートを作成した。
その時のレポートを卒業論文にし、
それを父が本として出版させたのだ。
新聞記者を経て
上院議員となったジョン・F・ケネディは、
持病で療養中に
アメリカの優れた指導者について
「勇気ある人びと」という本を出版。
この本で
ピュリッツァー賞を受けて
知名度をゆるぎないものにした。
最近はTVのバラエティー番組でも
政治家の姿を見ることは多くなったが・・・
限られた選挙期間の中で
いかめしい選挙ポスターだけを見ても、
その人となりは伝わってこない。
かといって、一方的な話だけしていても
誰も聞いてはくれない。
誰にも興味があるような
話を自分と重ね合わせてすることで、
その人の好感度は上がっていくものだろう。
ちなみに・・・
ケネディと大統領選を戦ったのは
リチャード・ニクソン。
当時ケネディは43歳だったが、
ニクソンもオバマと同じ47歳だった。