政治も経済も混沌と・・・ いや、大混乱してる。
いいも悪いもなく、それが事実だ。
事実として目の前にある以上は、 論ずるよりまず受け止める必要がある、ね。
100年に一度の不況も 本田宗一郎にいわせれば、 100年に一度のチャンスと考えたに違いない。
おいしい水を飲もうと考えた本田宗一郎は 自宅の庭に深さ250mもの井戸を掘った。
地下水がわき出ると、それを利用して 鮎を飼うための小川を造ろうと考えた。
小川といっても幅5m、長さ50m。 そんなに広い庭があったのかと驚くけど、 水を流しただけでは小川にならなかった。
人工のエサをやるだけでは、 食い残されたエサが沈殿して腐り、 鮎を全滅させてしまう。
挙げ句、ジェット気流で流れを造ったが、 そこで本田宗一郎は気がついた。
自然界には洪水があって、 それが沈殿した汚れを洗い流すことによって バランスが保たれている。
人間界も同じではないか、と。
洪水には被害も出るが、それだけではない。
自然の流れに不要なものなどない ・・・と本田宗一郎は言い切った。