Episode No.3037(20080522)
優等生の憂鬱

いわゆる高学歴の人が、
いざ会社に入ると
意外と仕事ができなかったり・・・
結果、出世できなかったり・・・
・・・という話をよく耳にする。

学業において、
いい成績を修めることは、
自分独りで頑張っていても、できる。
いや・・・
自分独りで頑張ることができないと、
成績を上げることはできない。

一方、仕事というのは
必ず相手のあることで、
自分独りでいくら頑張っても・・・
いい業績を残すことはできない。

ようするに・・・必要な頑張り方が違うんだ。

むろん、仕事においても
自分独りでも頑張る覚悟がなければ、
まわりの人も決して動いてはくれないが、
自分独りで頑張っているつもりでいるだけでは
・・・とても、まわらない。

ハナっから勉強が苦手な人は、
なかなか自分からアイデアを出そうとしないので、
悪く言えば人任せになってしまうこともあるが・・・
反面、最初から誰かをうまく巻き込んで
仕事を進めようとするところもある。

優等生の傾向と劣等生の傾向

どちらも一長一短ではあるが、
なまじ・・・
自分は頭がいいはずだ
・・・などと信じ込んでいる優等生に限って、
やればやるほど頑張る方向が間違ってしまい、
こんなはずじゃなかった・・・なんて、
余計なところで悩んだりしているんじゃないかな?

できないことは、できないと
正直に言うのは・・・勇気

言ったことは何があっても
やり遂げるのは・・・覚悟。

そうした生き方は
学業とは、また別なところで
学ぶ必要がある。

できないことを抱え込んで
時間を浪費してしまうのは・・・
自分に対しては真面目でも、
周囲の人たちにとっては
・・・不真面目だとさえ感じられてしまう。

そこが独りで頑張ればいいものと、
そうでないものの・・・違いだよ。

自分を納得させるんじゃなくて、
必要な相手を納得させるのが仕事なんだ。