Episode No.3005(20080415)
自分の法律

ふと、しばらくぶりに
漫画版「松田優作物語」を読み返す。

関係者へのインタビューと
当時を再現した劇画で語られるこの本は
実に読み応えもあるし、読みやすい。

何せ似顔絵がよく似ていて違和感を感じない。

今更ながら松田優作という人は
太く短く生きた人なんだな、と思う。

一切、手を抜かない。

結果的にそれが
いくつもの伝説を生み・・・
自らの命をも
縮めてしまったのかもしれないけれど。

いずれにせよ、
与えられた運命に
真っ向からぶつかっていった、
そのエネルギーに圧倒されてしまう。

だけど、ひとつだけ・・・
松田優作にはなくて私にあるものを再発見した。

テレビの「探偵物語」で
主人公の工藤俊作が乗っていた
200ccのペスパは有名だが・・・
このペスパに乗るために
松田優作はバイクの免許を取った取得した。

遺作となった「ブラックレイン」では
大型バイクに乗っていたし・・・
日常生活でも
ハーレーに乗っていたという話はあるが
実は大型バイクの免許は持っていなかった。

・・・つまり、無免許運転。

革ジャンにサングラスで
大型バイクにまたがる松田優作を
誰が無免許なんて思うだろう?

仮面ライダーに免許証を見せろ
・・・って言うようなもんだ。

自分流を押し通すのは
確かにカッコいいけれど
・・・見方を変えればただのワガママ。

まして「松田優作」ではない我々は、ね。
迷惑をかけることはあっても、
本のネタになることすらない。

そういえば週末・・・
有言実行野郎から電話があった。

中免をとって1年になるので、
今度は大型に行きます
・・・と、教習所の受付からの電話だった。

自分の法律はこういうカタチでキメたい。