Episode No.2909(20071217):
男の約束
師走に入り、
ただでさえ仕事が忙しいのに、
それにも増して余裕がなかったのには
・・・理由にならない理由があったからだ。
今年のはじめ・・・
珍しく一緒に飲んだ仕事仲間に
中型バイクの免許を取ることを勧めたところ、
意を決した彼は教習所に通い、
免許をとってバイクでうちに訪ねてきた
・・・という話を以前書いた。
実は彼と飲んだ時、
私はいつものように調子をこいて・・・
「○○クンが中免とるんだったら、
俺も大型に挑戦するぞー」
・・・と言ってしまっていた。
彼がバイクでうちを訪ねてきたのは夏。
やがて秋が過ぎ・・・
間もなくクリスマスを迎える時期となった。
その間、男の約束は気になっていたが、
それどころではない言い訳もたくさんあった。
しかし・・・
いろんな偶然に後押しされて、
約5年ぶりに教習所に通い、
寒空の下、四十肩に悩まされながら
・・・昨日、卒業検定の日を迎えた。
中型の時には卒検で2回落ちている。
そのトラウマもあってか、
前夜は眠れぬほどの緊張感に襲われ、
明け方・・・
新聞配達のバイクの音を聞いただけで
心臓がバクバクするくらいだったが・・・
・・・どうにかギリギリ一発合格。
大型二輪の免許を取得できることになった。
ああ・・・本当にしんどかった。
本来、こんな思いをする必要性などまったくないのに。
あるとすれば・・・彼と
・・・いや、自分との約束だけ。
結果、自分にできることが増えるのは
・・・やっぱり嬉しい。
もう二度と自動車教習所なんてゴメンだ。