Episode No.2867(20071029):
噂は現実の影
噂については・・・
火のないところに煙は立たない
・・・と、いう言葉があるけれど、
その煙のニオイをかぎとったり、
あるいは成分を分析しない限り、
実際に何が燃えているのかを知るのは
・・・なかなか難しい。
ましてそれが・・・
又聞きである場合には、
煙は見えているだけで、
ニオイも成分も知ることが出来ない。
強いていえば・・・
白い煙なのか、黒い煙なのか
・・・くらいはわかるかもしれないけれど。
しかし・・・
燃える物がない限り
・・・やっぱり煙は立たないんだよ、ね。
それは間違いない。
当然・・・実態のないものには影もまたない。
影だけでそれがどうなっているのかを
判断することは難しいけど。
注視しなければならないのは
・・・出火の原因は何か、ということ。
次の火事を食い止めるためにも、ね。
自然発火なのか・・・
それとも誰かが火を付けたのか?
たとえ誰かが故意に火を付けたとしても・・・
周囲に適度な水分が行き渡っていれば
・・・煙が立っても、すぐに鎮火できる。
周囲が乾ききっていたら・・・大火事になりかねない。
誰かが誰かの悪口を言ったとする。
それを聞いた人が
「私はそうは思わない」と言えば
・・・話はそこで終わり。
「私もそう思う」と言い出したら
・・・見る見るうちに火の手は広がる。
「そのことについては話したくない」
・・・と傍観者にまわるのも一つの手。
ただ、そうした場合・・・
その人は避難できるかもしれないが、
火災の危険性を回避したことにはならず、
火種はくすぶり続けて、
ちょっと風が吹けば・・・やっぱり火事になる。
人災もある意味・・・自然現象に近い、な。