Episode No.2792(20070802):
選択の選択
自民党が歴史的惨敗を喫した第21回参院選。
民主党が大幅に議席を伸ばすも・・・
何か大きな期待感があって躍進した、というより、
あまりに自民党が、
ことに安倍内閣の大臣たちいいかげん過ぎた
・・・と感じたのは私だけではないだろう。
別に私は、
特定の政党を支持していわけでは
ないんだけれども・・・
何だか今回の選挙の結果や・・・
あるいは、
普段、仕事で接する会議などでも
よく感じることなんだけど・・・
多数決が民主主義の原則であることはわかるけど、
しょせん多数決でわかることは・・・
「誰(またはどの意見)が正しいか」ではなく
「誰(またはどの意見)が間違っているか」
・・・だけじゃないかと思うんだよ。
正しいモノを選ぶというのは建前で、
間違ったモノを蹴落としてるだけじゃないか、と。
むろん・・・
間違ったモノには
断固としてNOを突きつけるべき。
しかし、それだけでは
・・・実は何の解決にもならないだろう。
ドラマや映画、お芝居など観てみると・・・
ヘタくそな役者は素人にもすぐわかるが、
上手い役者がどの程度上手いのかは
・・・素人にはわからない。
プロの評論家の意見を聞いて、
なるほどと関心したりは、するけれど・・・。
別の例で言うと・・・例えば試食会。
マズイものは
大多数の人がマズイと言うが、
旨いものについて、
何を旨いと感じるかは千差万別・・・だよ、ね。
多数決をしたから正しいものを選ばれた
・・・なんて思っていると、
実はとんでもない勘違いだったりするよ、きっと。